今日、新規で訪問した利用者さん。
指示書には、「老衰」「誤嚥性肺炎後」となんだか典型的なパターン?
在宅では、末梢からの輸液も行わないと介護者・本人の意向で決まっており、
口から食べられなくなったら、栄養補給の手段は途絶えてしまいます。
退院後は、ゼリー類をわずかだか食べているとの情報で、早速訪問。
液体のむせが顕著だということで、
ベタベタのとろみ状で栄養剤を飲ませて(食べさせており)いる状態でした。
なぜか食べる量が少ないときに、どうしても優先順位が下がってしまう口腔ケアも予想通り1日1回。
まずは、口腔ケアをしながら、
その意義(口腔衛生、覚醒、口腔リハビリ等)についてお伝えし、
さっぱりとしていただいた後に、ゼリー状の高栄養プリンを食べていただきました。
「おいしい」「ありがとう」「またきてね」
思いがけず、多くの言葉をいただき、その声の大きさにご家族もびっくり。
目の前で、持参したプリンを半分ペロリと食べてくださいました。
栄養をつけたいと、プリンなどの高カロリーばかりを与えがちですが、
数口に1度は、お茶などのさっぱりしたものを口にしていただき、
交互に食べていただく方が、プリンなどの甘いものは進みやすいもの。
こういうちょっとした工夫も食欲増進の秘訣です。
食事介助をしながら、とろみとゼリーの違いや
口腔の不随運動について説明させていただきました。
食べている途中で、まだむせは数回見られましたが、
案外その咳嗽力はしっかりとしたもの。
これだけの力をもっていれば、まだまだいけるんじゃないかと期待も膨らみます。
この咳嗽力を維持またはつけていくためにも栄養補給はとても大事です。
かつ、効率よく咳嗽を引き出すための方法なども具体的にお伝えし、
本日の訪問は終了しました。