国立長寿医療研究センターで、
「地域NSTの実践~多職種とともにできること~」というテーマで
お話をしてきました。
地域での活動や実践を通して、どんなふうに他職種と連携しているか、
連携のために、どんな工夫をしているかなど、
具体的な実践内容をお伝えしました。
講演前に、院内を案内していただき、
「在宅療養支援病棟」なるものを見てきました。
在宅医療に関わっている登録医がいて、登録患者さんがおり、
在宅でなんらかの理由で入院が必要とされたとき、
在宅医側の判断で、入院の有無を決められる病棟です。
病院側は、入院が決まれば、粛々と準備し、
受け入れるのみというこの仕組みはとても素晴らしいものでした。
入院される患者さんの半分くらいは、肺炎や脱水などで状態を悪くされた方。
残りの半分や介護者などのレスパイトを目的に入院されてきます。
終末期の方は、入院されて数時間~1・2日ほどで亡くなられているケースもあるようです。
非常に特異的なしかし温かい雰囲気のある病棟でした。
看護師も、リハスタッフも、とても雰囲気のいい方ばかりで、
講演後、院内の数名の医師や4名の管理栄養士とお話しすることができました。
医師からは、訪問栄養指導に関する熱いエールを送られ、
私は、今の現状や制度上の問題などについて率直にお話ししました。
在宅には、栄養ケアは必須だろう、そう言ってくださる医師が多くいると実感する一方で、
いろいろな課題もあるが、なぜ訪問栄養指導は増えないのだと、
やはり管理栄養士自身の問題も多いのではないかと考えるのでした。
私はこれから何をすべきか・・・。
私の目の前には、ずっと一本のまっすぐな道が見えています。