NHKの「きょうの健康」で12月放送予定の、
「あきらめないで!脳卒中のリハビリ」という番組の構成のため、
ディレクターがお見えになりました。
私は、飲み込みやすい食べ物の紹介と食べさせ方、
食後の口腔ケアについて情報提供します。
ある程度構成を作って、お見えになりましたが、
見せる視点を少し変え、構成自体を修正しました。
最初はかなり安易な構成でしたが、
いろいろお話をしていると、
実は細かいポイントがあるのだ、
ということを少しはわかってくださったのではないかと思います。
一般の視聴者の方に、わかりやすくどんなふうに伝えようか、
うまく15分でまとめられるだろうかと不安そうに話していましたが、
そこはプロですから、きっとまとめてくるでしょう。
「食べ物」については、サラサラの液体は×、
とろみがよいとの情報を出すようでしたが、
あえて、そのとろみの濃度についても言及していただけるようにお話しました。
ディレクターにも、実際に数種類の濃度のとろみ茶を作り、
飲んで、感じていただきました。
「病院や施設でもこういう濃度でのお茶多いんですよ。
一見ムセはないですしね。口腔や咽頭に残留しますが・・・」
とまだまだ濃い濃度でのとろみ茶の提供が多いことを伝えると、
「え~!!一口口にしたら言いたいことがよく分かります。
病院や施設でも、こんな状態で出てくるんですか~?」
と非常に驚かれていました。
この番組の放送をきっかけに、一般の方にも、
『とろみはつければよい』から
『とろみをどのくらいつけて、どんなふうに飲めば安全か』
という視点に少しでも変わってくれればよいと思います。