咀嚼機能も嚥下機能もそれほど大きな問題はない。
脳卒中でも、パーキンソン病でもない。
しかし、どう考えても加齢による廃用性の機能低下。
認知機能の低下もあり、食欲がない、開口しない、全く食が進まない。
食事中なのに、食に目線も合わない。
慢性的な貧血、低栄養状態、脱水による末梢からの水分投与。
ある職員がぼそっと一言・・・
『食べないと、胃瘻になっちゃうよ・・・』
あぁそうか。
摂食・嚥下機能がこんなに残っているのに、
このまま入院になっちゃえば、一般的にこういう人は胃瘻の対象となるのか・・。
こういう人にどういうタイミングでどんな栄養ケアをしていくか、
管理栄養士の専門性とチームアプローチが大いに期待される事例のひとつです。