以前メールで、在宅訪問中の食事ケアに関する相談を受けました。
どうも栄養士ではないようで、食べられなくなってきてしまい、
なんとか栄養を取れないかと考えられているようです。
「ご主人が簡単に作れるものはないですか?」と質問を受けましたが、
そのご主人の食に関する意識や調理技術、経済力など十分見えない中では、
なかなか具体的にアドバイスするというのは危険です。
こちらで提案したことが逆に負担になってしまってはいけませんから。
訪問してその生活状況を把握しながら具体的に食事支援するために
やはり管理栄養士って必要なのだなぁと感じ、
ここでも調理技術って大事だなぁと思ってしまいました。
咀嚼や嚥下機能に問題がある、誤嚥のリスクがある、といって
リハビリテーションを進め、食べる環境を整えても、
最後の砦である「食形態」が適さなければ、うまく食べられず、
誤嚥や窒息、低栄養状態や脱水を引き起こします。
さまざまな利用者さんと出会うたびに、
食のトータル支援とはほんとうに幅広い知識と技術が求められると思います。