今日は、全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会の
栄養委員会主催の研修会。
事前に会員の栄養士からたくさんの質問を受け、それにお答えするような流れで
スライドを組み立てました。
内容は、
1)在宅栄養管理の実際(地域連携も含む)
2)嚥下障害と嚥下食の考え方
3)スキルアップの仕方
4)管理栄養士に望むこと
とし、主に1)と2)を中心に時々演習なども交えながらお話ししました。
嚥下食に関しては、やはりなんといっても相手の機能をいかに評価し、
感じることができるか、です。
8月末の嚥下リハ学会のときに使ったスライドを修正し、
さらにパワーアップさせ、
嚥下の5期やプロセスモデルと嚥下食について、
時間をかけてしっかりとお伝えできたのではないかと思います。
3)4)では、参加者もいろいろ悩んでいる中で、
私がお話しするのもおこがましいのですが、
病院や在宅での経験をご紹介しながらお話ししました。
『栄養の専門家ではなく、食のスペシャリストになろう!』
栄養管理の中の食事ケアではなく、食事ケアの中に栄養管理があると思うのです。
今回、お話をさせていただいた回復期リハ病棟連絡協議会。
回復期リハという病院ではなく、「病棟」単位の取り組みは、
特異性もあるにも関わらず、同一院内の他の病棟との兼ね合いがあったりで、
なかなか難しいこともあるのだと初めて知りました。
栄養管理に関する基本的な知識を理解したとしても、
それをどうやってシステム化していくか・・・。
どんな立場でも現場への落とし込みは悩ましいものですが、
それをやっていかなければならないのです・・・。