新規の訪問に行ってきました。
ここ3週間ほど急激に食べられなくなり、デイサービスでは数口しか食べられていないという状況。
自宅では、3食を2時間コースで食べています。
主治医からはラコールの処方をしてもらっていますが、
同時に経口からはあきらめて、胃瘻も進められているようでした。
ミキサー食を食べていらっしゃるその方は、認知症があり、
口の中にため込んでなかなか飲み込みません。
車いすに乗車していましたが、常に開口しており、
食べ物が口に入っても、そのまま口を閉じようとはしませんでした。
それでも介護者は必死で、なんとか口にミキサー食を放り込み、
ラコールで流そうとします。
一口介助する様子を見せていただき、
すぐにいくつかの問題点と改善点をみつけ、
姿勢や食べさせ方などのポイントをお伝えしました。
いつもは口に入れたものの半分はこぼしているといわれていましたが、
調整後は、ほとんどこぼすことなく、
食べることができました。
環境設定と食べさせ方でこれほどまでに変わったのは驚いたようで
介護者は帰り際に、
「キリストはすぐにやってくる」という言葉を見たことがあるが、
今日はそんな気分です。」
とおっしゃいました。
今日の訪問では、指導内容の一部始終をビデオに撮り、
留守をしている家族が帰宅したら、
もう一度復習するんだ、ととても熱心でした。
固形物も流動物も、経口摂取は厳しい、と言われていましたが、
もう少し経口からがんばれそうな事例でした。