実践！食のトータルサポート

季節を感じて・・・

訪問範囲が少し広くなり、

時々通ることになった道路です。

木々が色づき始めていました。

四季折々の富士山に出会ったり、このような紅葉や春は桜に出会ったり、と

移動中も楽しみたい方です。

ちなみに、移動中ってなぜかいろいろ閃くんですよね。

講演のテーマとか、決まるのは結構移動中です笑。

やわやわ麺

誤嚥性肺炎を繰り返したある利用者さん。

ゼリーやムース状の食事から、徐々にいろいろ食べられるようになり、

さらに体力もついてきました。

先日は、パンを食べたいとのことで、

蒸しパンをチョイス。

蒸しパンも、昔ながらの目の粗い蒸しパンもあれば、

なめらかで目の細かい蒸しパンもあります。

介護者はいくつもの種類を準備してくれ、

こちらは、牛乳に浸してレンジで加熱

こちらは、そのままいけるかも、

と振り分けて試食しました。

結果的に、どちらも問題無く食べられて、

かつ蒸しパンは相当エネルギーも高いので、

これからは効率よく栄養をとりつつ、好きなパンを食べることができます。

そして、次の食べたいものは、「麺」

おそばが好きだとのことですが、

まずは、くたくコシがないうどんを試してみますか～、と

あいーとの「かけうどん」

なめらか食感とあっさりだし かけうどん6個セット | 介護食・術後食などの「あいーと」公式オンラインショップ

を試しました。

結果、むせることなく、咽頭残留なく食べることができましたが、

ここでひとつ問題が。

「いいんだけど、高いから、普通のうどんをくたくたに煮たらだめなの？」

う～ん、今のうどんはコシが強くて、

冷凍うどんは特に×、袋に入ったゆでうどんも、最近のものは茹でても茹でても芯が残ってしまいます。

そこで、考えたのが、カップ麺。

3分、5分との表示を蒸しして30分。

いい感じにコシがなくなりました。

そして、でも、30分も待てないなぁと思い、

5分経ったあとに、器に入れてレンジで加熱。

のびのびの麺をさらに電子レンジで加熱したら、しっかりとコシがなくなりました。

いろいろやってみています。

中央社会保険医療協議会 総会（第625回）

物価が高騰している中、在宅療養者もなかなか大変な生活を強いられていますが、

病院や施設での食材量費の高騰も同様で、

人員不足と共に、大きな問題になっています。

そのような中、11/7の中医協（第625回）では、入院時の食費や光熱費が議論されていました。

001591980.pdf

中でも、食材料費だけでなく、嚥下調整食に関するコストの課題や、

見た目や栄養量に配慮した嚥下調整食の効果について紹介され、

議論の土俵にのっていることは、非常によろしい傾向です。

医療課作成資料のなかの嚥下調整食も、彩りよくおいしそうです。

嚥下障害があっても、

病院でも、施設でも、在宅でも、

いつまでもおいしく口から食べられる

そんな世の中になっていくことを願います。

写真は、湘南ゴールドゼリー

10年ぶりの施設支援

厨房開設に関わらせていただいたある特養で

10年ぶりの栄養コンサルに入ることになりました。

クックチル、真空調理、ユニット配膳と

いろいろ思いをもって、作り上げた厨房・給食システムでしたが、

人員不足から、業務がままならなくなっており、

いわゆる完調品を利用していました。

新しくいろいろな機器が出る中で、

ユニットでの業務も少しずつ変わっています。

管理栄養士や厨房スタッフのような専門職以外にも、

介護職員にも食のケアの意識が必要で、

かつ常勤だけでなく、パートにも同様の業務ができなければなりません。

私の仕事は、まず始めに管理栄養士と一緒に、

他職種にむけた情報共有のための術を固めていくこと。

マニュアル作りをすすめますが、

・現場目線になっているか

・作業として伝えること

・その作業の根拠はなにか

・必要以上に多くの情報を詰め込みすぎていないか

・マニュアルの全体の統一性、情報整理はできているか

等、具体的に確認していきました。

何かを伝える術は紙だけでなく、

動画を撮れば撮っただけではなく、それをどのように共有するのか、

10年前に比べ、QRコードにしてグループLINEで共有したり、

いろいろできることはあります。

単にマニュアル作成のお手伝い、ではなく、

マニュアル作成を通して、利用者視点、業務を遂行する職員視点での考え方をお伝え出来ればいいかなと思っています。

経管栄養用の濃厚流動食だけど。。。

経管栄養に使う2kcal/mlの濃～い濃厚流動食。

経口摂取用の濃厚流動食の種類は増え、たくさんの味はあるけれど、

経管栄養で注入するならば、味は不要？

いえ、結構、患者さんたちは、「ゲップ」と主に、

味が上がってくると。。。

経管栄養から経口摂取への移行時、

どうしても使用頻度が減ると、余ってきてしまう、濃厚流動食。

今日は、濃～い2kcal/mlの濃厚流動食200mlに

牛乳100ml、バナナ1/2本を加えて、

ミキサーにかけてみました。

想像通り、濃厚流動食のバナナ味の完成。

2kcal/mlの濃厚な感じは牛乳で軽くなり、バナナが加わることで、

その風味と甘さが加わりました。。