広島県社会福祉協議会主催の「口腔ケア・食事ケア研修」にいってきました。
この研修会は、1日目は広島、2日目は福山での研修となっており、
高齢者施設、障害者施設などから、介護職、看護師、栄養士、調理員など
さまざまな職種の方が集まってこられています。
午前中は、新宿で開業されている訪問歯科医師の五島朋幸先生。
「食べること、生きること~口腔ケアと食べること」
五島先生とは、シンポジストやパネラー、講演などではご一緒していましたが、
こういった研修会でのコラボははじめてです。
口腔ケアの基礎知識やその意義についてエビデンスを示しながら
誤嚥性肺炎予防や食べる機能の改善に、
口腔ケアがどれだけの効果があるかということをお話ししてくださいました。
いつもながらユーモアを交えながらも、ここぞ!というところでは
熱く語られています。
締めのセリフはお馴染み!
『口腔ケアとは、
口をケアすることではなく、
口を通してケアすることである』
私はこの講義を受けて、「食べるってどういうこと?摂食・嚥下障害の理解のために~」
というタイトルで、
クッキーを食べたり、ゼリーを食べたり、と演習を交えながらお話させていただきました。
アプローチをする前に、しっかりと利用者さんの情報を整理し、観察し、アセスメントすることが大事。
その観察方法や評価についてもお話しました。
質問では、
「講義は理解できたが、実際の介護現場ではひとりで3人の食事介助をしなければならず、
なかなか十分みていられない」
「口腔ケアをしたいが、拒否があるので、うまくできない」
など、現場で抱えている切実な問題も。
そういった現場での対処法こそ、知っていただきたいポイントもお伝えしてきました。