今日、メンバーからの報告で、こんな会話がありました。
この数か月体重減少のあった利用者さんがこの1か月で体重が変わらなかったとき、
「あら、減らなくてよかったですね。」と話した一言が、
「体重を増やさなきゃいけないって思っていたけど、
減っていなくてよかったって言われてホッとしました。」
と答えられたそうです。
在宅療養中の利用者さんたちは、
医療・介護スタッフに対して、「改善」を求めてきます。
数年前にまとめた転帰のデータでは、
改善が3割、維持が4割、悪化が1割5分。
しかし、すべてのひとが改善できるわけではなく、
このデータから、在宅では「維持」を目的とすることも重要であると考察しました。
悪化させず、維持する。
簡単なようで、在宅ではこれがなかなか難しい。
またその場合のモチベーションを
利用者本人、介護者、そして私たち支援者もどう保つかは重要です。
熱発しない、肺炎にならない、再入院しない・・。
なんたって、改善するわけではなく、「変わらない」ということです。
でも、これが大事。そして、なかなか難しい。
ほんとうに、大切なことだと思います。