私が石巻に伺ったのは、9日朝から。
最初にお邪魔した湊中学は、地震と津波の影響をもろに受けている場所で、
現在も、泥まみれ、海のにおい、魚の腐ったようなにおい、へどろのにおいと、
かなり劣悪な環境でした。
当然、ガス、電気、水道は通っておらず、トイレも新聞紙におむつとパットを引き、用をたすという状況。
現状は、震災後2,3日のような状況で、本当に1ヶ月が経とうとしているのか、という感じでした。
参加したメンバーは、トイレ掃除と居室や廊下掃除など
環境整備に追われたようです。
(泥が乾くと、塵となり、居室も塵の中にビニールを引き、
そこに布団を引いている状態。
この状態もほんの1週間程度のようで、それまではずっと土足で生活していたようです)
このような状況では、不衛生であり、かつ咳や気管支炎などさまざまな病気を引き起こしてしまいます。
看護師さんたちは、この環境整備に必死でした。
食事は、おにぎり数個と食パンや菓子パンが配給されています。
炊き出しは、1日1回程度行われているようでしたが、
いつ行うかなどは、よく分かりませんでした。
(ちなみに、その後私がお邪魔した中央公民館では、
お昼にシチューが出ていました。前日は豚汁とか)
食事は毎日のことですから、
飽きてくるし、炊き出しは根菜類ばかりで、
被災者の方々は、口々に青菜が食べたいとおっしゃっていました。
「食べていますか?」と聞くと、「食べていますよ。」と答えてはくれますが、
仕方がない、という雰囲気ばかり。
「便秘していませんか?」との問いには、「便秘はあるね・・・」
と答えられた方も多くいらっしゃいました。
課題はみえつつも、目の前の人たちは目の前のことで必死です。
被災者もそれを支援する人も、さまざまな視点で関わっていく必要があると感じました。
そのためにも、多職種でチームを組んで、現地に入るのはよいことなのではないかと思います。