先日、訪問栄養指導をやっている栄養士数名で集まり、
現状や今後の在り方について、ざっくばらんに話し合いました。
訪問栄養指導がされるようになり、もう20年近くになりますが、
これほど進んでいないのも、珍しいのではないかと思うくらい、
実績は伸びていません。
実績がないから、法制度も整わないし、人も増えない。
にわとりか、ひよこか、どちらが先か、という状況ですが、
そんなことばかり言っていても、前には進めないわけで、
それを打破できる何かきっかけがないかと思っていました。
最初に集まった数名から、雑談のように出てきたのは、
診療所に勤める管理栄養士から、訪問栄養指導縮小の話。
管理栄養士側からみてみれば、
「なんで、こんなに一生懸命仕事をしているのに、縮小されてしまうの?」
という思いがあるのは、わかります。
周囲のメンバーも、同調している雰囲気でしたが、
「実績は出せていたのですか?
実績が出せずに、給料をもらっていたのならば、法人として見直すのは当然。
縮小されたくなかったら、実績を出すようにもっと頑張ればよかったのでは?」
と発言してしまいました。
さらに、「課題をあげ、前向きに思案するのはよいけれど、
単なる愚痴としかとれないような会話は、どうかと思う。」とも。
地域で働いていれば、当然淘汰されます。
甘い考えでは、生きてはいけません。
自分の強みを理解し、それを生かすためにどんなふうに取り組んだらよいのか、
「作戦」を立てるのですから。
その後、いろいろな話をする中で、
訪問栄養士を増やすために、また訪問栄養士のスキルアップのために、
そして最終的にはいろいろな発言をしていく機会を得るために、
「訪問栄養士ネットワーク」を立ち上げようということになりました。
ようやく、一歩出た感じです。