月に1回訪問している老健施設。
嚥下障害のある入所利用者さんをきっかけにうかがうようになり、もう2年以上になります。
いつもお昼頃に訪問し、
管理栄養士が課題のある利用者を数名ピックアップしてくれています。
施設ケアマネジャーとともに、フロアを回り、
姿勢などの食環境から食事介助法や食事形態について助言していきます。
この老健施設は、開所前後に職員研修でお邪魔したり、
そのフロアの看護師や介護職員が同席してくださったり
外部からかかわっている歯科医や歯科衛生士さんが見学されたりと
積極的に摂食・嚥下に取り組んでいるのかと思いきや、
実は内部の雰囲気はそうでもありませんでした。
せっかく、PTやOTがいる施設なのに、
食事の時間に見かけることはほとんどなく、
私が食事の姿勢や摂食動作、食具についても評価していくのはとても違和感がありました。
それでも、管理栄養士を通して、
評価した結果をカンファレンスにかけていただいたり、
アプローチの仕方を変更することで、改善していく利用者さんもあり、
フロアの職員やケアマネジャーさんには好評をいただいている訪問です。
そんな中、1年前に新人のOTが入職し、毎回の訪問に同席してくださるようになりました。
残念ながら1年以上は経過していますが、
たった一人でも関心を持ってくれる人がいる、これはとても大きいことです。
そして昨日。
ひとりのPTがフロアで待っていてくださり、
「なかなか食べられなくなり、車椅子を調整してみました。
食べているときの様子や緊張の状態を見てほしいんですけど・・」
と話されました。
(『えっ?急にどうして?・・・』)
嬉しい気持ちの前に、正直戸惑いが大きい。
そして、そこから1時間、利用者さんの状態を一緒に見ていただいたのでした。
食事に直接PTやOT関わるようになれば、かなり変わると思います。
多職種協働といいながら、縦割りの協働?ではなく、
うまく動き出すといいなぁと
心の中でニヤニヤしながら、帰ってきました。