今日は神奈川県立保健福祉大学実践教育センターでのNCM課程の研修会です。
私の担当は、「居宅栄養ケア・マネジメントの運営」ということで、
もう4年目になります。
ほかの居宅支援の講義とは異なり、
講義は必須科目であり、居宅栄養ケアマネジメントやその運営方法についてです。
単なる実践の技術的なものだけではなく、運営や経営的視点を入れてほしい、
という要望から、今年もあえて訪問栄養指導の仕組みについてお話してきました。
いろいろな場で話をさせていただく機会はあり、
きっと外から見たら地域で仕事ができて華やかな仕事?にもみえるようですが、
実際はそんなことばかりではありません。
現在の介護保険や医療保険の仕組みの中で、どうやって運営しているのか、
現在の仕組みにはどんな課題があるのか、
なかなかシビアな話が続きます。
医療事務の知識や契約書を作る知識、複式簿記を学び帳簿をつけて確定申告を行う。
管理栄養士として、普通にお勤めをしてお給料をもらっていては
わからないことばかりです。
どんなによい仕事も赤字では、事業として継続できません。
ボランティアもよいけれど、
私の使命は在宅での栄養ケアの仕組みをきちんと確立すること。
そのためには、経営者的視点を持ち、採算性を求めていくのは大切なことです。
今日の参加者には、どんなふうに伝わったのでしょうか。
現場をやりながら、その課題を解決すべく、研究し提言していく。
それでも、研究者ではなく経営者ではなく、臨床家でありたい。
いつまでも私の中で葛藤は繰り返されるのです。