神奈川県看護協会主催の訪問看護研修の栄養管理を担当しました。
参加者の8割ほどが現在訪問看護に携わっている人です。
私は、「在宅での訪問栄養指導の実際」として、
前半は、私たちの活動内容、
在宅での栄養アセスメントの仕方、
経管栄養に関連した知識の確認、
糖尿病や腎臓病など疾病をお持ちの方の栄養管理、
後半は、摂食・嚥下障害者への栄養管理の実際について
お話しさせていただきました。
この研修を担当させていただくのは、今年で3回目。
毎年、訪問看護師さんたちがどんなことに関心があるのか、
どんなふうに栄養管理を考えているのか、
お話しさせていただくこちらも、参加者の反応を確かめながらの講義です。
去年の参加者の反応から、
今年は、半固形化栄養投与やとろみ剤の使用についてのデモを行い、
参加者にも実際に触っていただきました。
これは大好評で、触ってみて、いろいろ感じることがあったようです。
病院や施設とは違う、『在宅』という同じフィールドで働く、他職種。
医療的知識を持ち、看護・介護(生活)の両方の視点から、
利用者さんへのアプローチを考えている。
看護師は、マネジメントに関しても一番トレーニングされている職種であり、
どんな場所でもコーディネート役ができる大切な職種だとも思っています。
だからこそ、栄養管理には関心をもってもらい、
栄養状態や食に問題を抱えている人がいたら、
すぐにスクリーニングできるよう、アンテナを高くもっていただきたい、
そんな思いでお話しさせていただいた3時間でした。